Jリーグのスカウトはどこをみているのか?
Oct 07, 2021こんにちは サッカーコーチのコーチ倉本和昌です。スペイン留学8年、Jクラブのアカデミーでの指導経験を体系化し、サッカーコーチ向けに指導力を上げるためのセミナーを開催したり、世界基準のサッカーコーチになるための6ヶ月講座を主催しています。あとは、スペイン人GKジョアンのメソッドを広める活動もしています。
今回はStand.fmでお話したことを文字にしてご紹介しているブログです。
と言うテーマでお話ししていきたいと思います。
ちなみにですが、このstand.fmでこんな話をして欲しいという要望がありましたら、ぜひコメントを残してもらえると嬉しいです。皆さんが聞きたい、そして僕がわかる範囲内で話そうと思います。
●アルディージャのユーススカウト
さて、今日は僕がスカウトをやっていた時の話をしますね。当時大宮アルディージャでジュニアユース、からユースに上がる選手のスカウトをしていました。つまり中学生でこれから高校生になる子でアルディージャに入れるような選手はいるのか?を探し回っていました。
この役職を2年間やらせてもらうわけですが、その時の僕がどんなところを見ていたか?と言うこと話したいと思います。もしかしたら他のスカウトの方と同じかもしれませんし、違うかもしれませんが、
まずスタートは現在ジュニアユースの選手で主軸になり、ユースに行ってもいいだろうという選手が11人中何人いるのかを調べます。そうするとセンターバック2人とボランチとFWは確定でしょう。みたいになります。もっと多い場合もあるし、少ない場合もあります。この幹がわかった時点で、例えば左サイドバック ジュニアユースの選手も悪くないけど、絶対この選手ってわけでもないよね。 みたいになるから関東中で左サイドバック候補を探します。探すといっても、中学1年、中学2年でこれまでのトレーニングマッチとかで、この代はこの町クラブが強いとか、ここにいい選手がいるみたいなぼんやり情報は入っているわけです。なのラージグループを作ります。
というがその町クラブがどこかと仲がいいとか高体連に行かせる方針とかと言うのがあるので、きてほしい選手が必ずしも来るかどうかわかりません。
なので、スカウトとしては第一候補この選手、次はこの選手と用意します。
そのためにとにかく試合を見まくるわけです。
僕の場合ひどい時は土日だけで600kmの走行距離になることがありました。これ続けたら自分の車壊れるじゃんというレベルです。
空いているポジションがどこか?というのから「では誰が候補になる?」となるわけですが、
では実際に選手を見るときにどこを見ているか?が皆さん気になりますよね。
●まずは直感
最初に見るのはなんかいいかも と言う直感です。すいませんw どうして直感を信じるかというと僕は8年間スペインサッカーを見てきて、数々のトッププレーヤーになる子供たちを見てきた経験があるからです。メッシの子供の頃、それこそ今回ヴィッセル神戸に入ったボージャンの子供のころを見ているから、これが世界トップレベルになる選手なんだの基準ができているんです。
「これだけだったらお前しかできないじゃないか!」となるので、
より使いやすいポイントをお伝えすると
●①パッと試合を見た時に目立つかどうか
もちろんいろいろありますよ。身体能力が高いとかドリブルが上手いとか冷静に判断しているとか、そういうのを含めて試合を見に行ったときにパッと目に付くか、目立っているかどうかは重要です。
●二つ目、姿勢がいいかどうか
これはトレーニングに取り組み姿勢がいいかもありますが、立っている姿が綺麗かと言う意味に姿勢です。詳しくは漫画フットボールネーションをご覧ください。
この選手いい選手かもとなったらさらに追いかけるわけですが、その時に重要視しているのはさらに大きく2つあって
それはトレーニング習得度が高いかどうかと
●逆境になった時にどう振る舞うか
を見ます。なので、町クラブの選手だったらクラブユースなのでJクラブと対戦する試合(ほぼ確実にやられるだろうという試合)を見に行くわけです。
そこで最後まで戦おうとしているのか、それとも諦めてしまうのかを見るわけです。
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