コロナ時代にサッカーコーチはどう価値を作り出す?それは副業?
Apr 30, 2020コロナの影響で活動ができなくなっているサッカーコーチに向けての相談会で話した内容の続きです。
サッカーコーチが提供できる価値とは?
そもそもサッカーコーチの顧客は誰なのか?
その顧客のニーズをどうやって満たすのか?ということを話しました。
●お金とは?
昨日話したのは、先にこの話します。価値について、お金を稼ぐとは何なのかという話をもう一回しますね。これは聞いた人も聞いてない人もいると思いますが、質問とかあったらチャットに書いてもいいです。
まず、自分がいて、それから顧客がいて、一般的な考え方は、この顧客に対して商品を渡せばお金がもらえるとか、またはこういう、サッカーもサービス業ですよね。無形のもの、サービスというのは要は無形の、無形っていうか、直接物をもらうわけじゃない。
例えばマッサージとかもそうだし、髪切るとかもそうですけど、サービスを提供するか、あと労働力を提供する。これを提供するからお客さんに、だからお金をもらいますという流れ。
本題はそれがお金ではないという話をしましたね。
これが普段、一般的に考えられてる考え方です。だからこれ労働時間とか時給になるんですよね。今の給料安いから、だったらもっと商品売らなきゃとか、もっとサービスの質を向上させなきゃとか、もっと働かなきゃ。そうじゃないとお金入ってこないとみんなが考えてます。
でも、実はそうではない。
●サッカーの場合
ここでサッカーの場合でいうと、コロナ影響でサッカーというサービス自体がもう提供できなくなりました。では、どうするのか?とことになるので、今のこのコロナの問題に答えを出す方法は、この考え方からまず脱却しなきゃいけないと思います。つまりお金は何の対価としてもらっているのかを知らないといけない。
●サッカーコーチの顧客は本当に選手?
最初に考えるのは、顧客誰ですか。あなたの顧客は誰ですか。
これを皆さん、もう講座受けてるから答えはわかってると思うんですけど、サッカーコーチの場合、今目の前にいる子どもは顧客じゃないですよ。顧客というのは、簡単な定義でいくと、お金を払ってくれてる人です。直接お金を払ってくれる人。
となると、サッカークラブの場合は、親御さんですね。でもここでまたちょっと間違いが起こるのは、皆さんの立場がクラブの代表であれば、つまり自分がクラブの代表であれば、顧客は親御さんです。ストレートに。親御さんから直接月謝もらうから。だけど、クラブに雇われている場合は、顧客は上司です。なぜなら、その上司の権限、裁量であなたをクビにできるから。
ここでこないだも話したのは、その顧客の満足度をちゃんと気にしていないと、「子どもはすごい良くなってます。親御さんもすごい評価してくれます。」
だけど上にいる育成部長とか上司が自分のこと全然評価、例えば合わないとかね。という状況になったときに、一切その人の給料は上がらないです。
これまたその待遇に関して文句言います。何なんだみたいな。俺こんなにやってんのに、こんなに結果出してるのに評価してくれないと怒るというのは、そもそも顧客が誰かを間違ってるんですね。
この話を結構前に、YouTubeでも上げましたけど、この話をしたら、ほかのコーチから言われたのは、でもわかったと、リアルそうでしょうと。顧客は自分の上司である。とか、Jクラブでもいいし、町クラブでもそうすると、代表とか育成部長があなたの顧客ですよってなったときに、その顧客と自分が全くそりが合わないとか、その顧客自身が、仮に上司である育成部長にしましょうか。全然方向性を示さないとか、ちゃんとやってくれない場合、どうするのとやはり聞かれました。
皆さんならどう考えますか。実際起こりますよね、そういうこと。そのときに、自分が主体的であるかどうかが出てくるんですよ。そういう場合、文句を言ってたら主体的ではないですね。要はだから給料変わんないんですよ。ずっと。文句言ってるだけだったら。
そうじゃなくて、年末の合宿に2回目来た人は、部長ゲームをやったからわかると思うんですけど、部下側が、下の立場にいるの人からクラブがもっと良くなるためにこういうことした方がいいんじゃないですかとどんどん提案してくる人だったら、その人めちゃくちゃ主体的ですよね?
●自分にできることは?
要するに、上司が例えばゲームモデルとか、全然言語化できないとか、こういうふうにやってほしいということもあまり伝えられないんだとしても、こちら側から例えばこういうことですかとか?僕の理解はあっていますか?と確認したり、
かみ砕いて先に質問しに行ったりとか、こういうふうにしてていいですかとまとめる部下だったら優秀ですよね。その人ね。
それでも例えばその上司が変わらないんだったら、もう一個上に行くとかというアクションを起こしてないのに文句言ってるんですよね。起こした上で何も変わらないんだったら、もうこれは結論になりますけど、多分そのクラブにいない方がいいとことです。
それだけの能力があって、そういうプレゼン力があったら、多分引き抜かれます。もっといいところに。その分、実はそのときには、自分の能力は文句言ってるときよりも上がってるということです。そっちの方が主体的なんですよね。だからやっぱり顧客誰かっていうのを見誤っちゃ駄目ですよ。
●お金=価値の対価
なので、商品、サービスじゃなくて、ここは、そこからもたらされる価値に対してお金が払われるということです。だから直接、商品・サービスとかにお金を払ってもらってると思いきや、そうじゃない。価値をどうやって提供するかとなったときに、コロナの影響で、今サッカーコーチとしての価値が出せませんと。
では、どうするかってなったときに、新しい価値を考えなきゃいけないんですよね。もちろん、この中にいる人の中でも、クラブの中にもこういうオンラインでこういうことやっていきましょうというのを提案どんどんした人もいるし、それはまさに自分の顧客に対して。
プラスで、親御さん、直接の顧客じゃないですよ。町クラブで雇われてるコーチの直接の顧客じゃないんだけど、親御さんに喜んでもらう。親御さんの満足度を上げるということは、イコール自分のクラブの満足度を上げることにつながるから、じゃあどうやってそこに新しい価値を出すのかと。
僕、これ結構、何人、もう今100人近く、Zoomでこのコロナの問題しゃべりましたけど、とりあえず終息するのを待とうと言って、何もアクション起こさないコーチもやっぱいます。考えられなくなっちゃうわけです。しかもクラブからもう自粛と言われたから、とりあえず家にいて、マンガ読むか、本読んだりとかそういうのはするけど、ほか、その子どもたちと親御さんに対してアプローチ全くしてませんみたいな。
これが悪いわけではないが、そうなったときに、これから何が起こるかというと、その人多分数カ月後にクビになるから、そのクラブ無くなります。なぜならば、親御さんの満足度がめちゃくちゃ下がってるからです。この世の中、いつも子どもは家にいるし、どうしたらいいんだろうと親御さんも不安なわけですね。
うちの子、ずっと家にいるしというときに、アプローチが何もないクラブは多分退会しますよ。では、退会者が増えたり、月謝払いませんとなったら、一番働けないコーチから切られます。ということが起こりませんか?とその人に言ったら、フリーズしてました。
そこまで考えてない人もやっぱいるんですよ。怖いからもう何も考えるのやめたと言って、こうやって塞いでしまう方がある意味楽だったりします。
だけどそうじゃない人がここに今集まってると思うので、では、どうやって新しい価値を提供するかということで、この図を見ながらだとわかりやすいんですけど、どうやったら新しい価値出てくるかって自分で考えるって方法、もちろんあるんですよ。
●顧客のニーズをどうやって知る?
この人は何を求めてんだろうとか、要するに顧客のニーズを知ることが必要になってくるんで、じゃあ顧客のニーズってどうやって知れるのか。めっちゃ簡単です。
「顧客に聞く。」
顧客に聞くんです、直接。なので、これできてます?で、顧客のニーズ、顧客に何が求められてるか。顧客がですね。
何を求めてるかを知るために、保護者の皆さんに直接聞いてほしいというのがこの質問シートの中にある質問で、あるどこかのタイミングで子どもにサッカーやらせたいって思ったから入れたわけですよね。その思ったきっかけってなんですかとまず聞きます。それ幼稚園のときなのか、小学校低学年のときなのかわかりませんが、それはお父さんがサッカーやってたからとか言うかもしんないけど。
二番目。そのときにサッカーのプレー以外で何を、どんなことを身に付けてほしいと思ってたからなのかと。サッカーやらせるということは、サッカーうまくなってほしいのはもちろんあるけど、サッカーをやらせることでどんなことが身に付くから、ほかのスポーツじゃなくてとか、ほかの習い事じゃなくてサッカーだったのかということを聞いてほしいんです。
それで一個出てきたら、必ず突っ込んでください。ほかにありませんかと。少なくとも三つ出してほしいです。そうするとサッカーをやることでこれを得てほしいみたいなこと、ちゃんと言語化してもらうんです。それは協調性とかリーダーシップとか、たくましくなってもらうとか、わかんないですよ、何を言うか。
ここまでは、クラブに入れる前に思ってたことです。サッカーやらせる前に思ってた。実際にやらせてみてどうだったかも聞くんです。サッカーのプレー以外でですよ。それは仲間との信頼関係とか、みんなで協力してやることとか、何が出てくるかわかりませんが、これも三つ聞きます。
今度は未来の質問で、将来どんな大人になってもらいたいですかっていうのも聞いてほしいんです。もちろんプロサッカー選手とか言ってもいいんですけど、どんな人か。じゃあサッカー選手って言っても、J3で、選手でもいいのか、J1の選手なのか、J1の選手でもピンキリなわけですよね。
午前中の練習終わったらさらに自分が高めるために自主トレするとか、いろんなことをやったりする人もいるしって意味で、どんな人になってほしいか。職業じゃないです。職業じゃないですよ。職業じゃなくて、どんな人になっててほしいか。社会貢献できるような人とか、人を笑顔にできるような人とか、っていうサッカーのプレーじゃないところを聞きだしてください。
コロナで今活動できないんですけど、クラブにやってもらいたいことはありますかって聞いてください。最後は今子どものことで困っていることは教えてくださいっていうことを、皆さん、ぜひ可能であれば三人の親御さんに聞いて、皆さんがもう書いて、これできたらFacebookでシェアしてほしいです。
これをやる目的がさっきのこれで、新しい価値をどこに感じようとするのか、感じてるのかをことを知るためなんですよ。顧客に直接聞いて。それを満たすような何かが僕らでできれば、価値を感じてくれるんで、今はお金払う払わないはちょっと難しいと思うんです。
今お金くださいじゃなくて、後々に、今、さっきも言いましたけど、今日、ヨガの先生と朝Zoomでヨガやってたんですけど、今すごい大事なことは、どうやってその顧客を引き留めておくかということの方が大事だと思うんですよね。
今顧客をいかにたくさん獲得するかじゃなくて、できればいいんですけど、というよりは、今いる人たちをいかにいなくならないようにするかっていうことの方が結構大事。だから、これによって辞める子、出てくるんですよ。または離れてしまう人。心離れちゃう人もいて、もしかしたらいるかもしれないから、それをいかに食い止めるかです。
だから、顧客に聞きましょうね。何に困ってますかと聞かれると、しゃべった本人もこういうことに困ってて、じゃあ何とか僕らで解決する策考えますからっていうことまでいくと、安心しますよね。そこまでクラブでやってくれるんだと。
安心感をまず与えていくことが大切だと思います。
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